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色々なジャグリング
―ジャグリングの持つさまざまな側面―

 エンタテイメントとしてのジャグリング

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ジャグリングは見る人を楽しませ、驚かせ、感動させる第一級のエンタテイメントです。 その魅力のひとつは時間や場所を選ばず、いつでもどこでも演じられる手軽さにあるのではないかと思います。 ボールが2,3個あればコンパの席であろうと、子供会や老人会のちょっとした会場だろうと、公園や道端であろうといつでも演じることができます。 それは年齢を問わず、大人から子供まで楽しむことができる芸です。たとえ言葉が通じなくても問題ではありません。そう言う意味ですばらしいコミュニケーションの手段にもなり得るものです。 また見事に構成され演じられるジャグリングの芸というのはまさに芸術の域に達しているといっていいほどすばらしいものです。ラスベガスのきらびやかなステージで超一流のジャグラーが毎晩のように演技を披露しています。

ジャグリングというのはその性格上よくマジックと比較されます。 (日本ではしばしば混同されます。)どちらもショーの一形態ですが、その違いを端的に説明するなら(少し乱暴な表現ですが)マジックには種がありますが、ジャグリングには種がないと言うことです。 面白い対比としてマジシャンは自分の持っている技をできる限り隠そうとするのに対して、ジャグラーは自分の持っている技をできる限り見せびらかそうとします。 なんとなくジャグリングとマジックの持つ体質の違いをよく表しているような気がしませんか? もちろんこの2つの芸は決して対立するものではなく、むしろ共存しながらお互いを補い合っている兄弟のようなものです。

 レクリエーションとしてのジャグリング

ジャグリングは“見せる”ということだけでなく、“やって楽しい”というもうひとつの要素を持っています。 このことがジャグリングがこれほどまでのポピュラリティーを得た大きな要因でしょう。ジャグリングは誰もが最初は難しくてとても自分にはできないと感じますが、実はやってみると意外と取っ付きやすいものです。自分ができないと思っていたことができるようなる、その喜びは何物にも変えがたいものでしょうし、簡単な技から徐々に新しい技、難しい技を覚えていく過程は非常に楽しいものです。またうまくなれば何人かがいっしょになってジャグリングをしたり、ジャグリングを使ってゲームをしたりすることもできます。ジャグリングそれ自体がひとつのレクリエーションなのです。

 スポーツ、競技としてのジャグリング

これも自然に納得できることですがジャグリングはスポーツでもあります。 ジャグリングをすれば自然に体を動かすことになり、神経系の働きも活発にします。 ですから病院のリハビリにジャグリングを取り入れているなんて話もあるほど。ダイエットにも効果があるかもね。 そしてさらに一歩進んでジャグリングの競技というのもあるのです。 人間はいったいいくつのボールをジャグリングできるのか、という疑問に答えるべくひとつでも多くのボールをジャグリングしようと日々努力している人たちもいます。 そのような人たちのことを畏敬の念をこめてナンバーズジャグラーと呼びます。 ジャグリングをどれほど長く続けられるかを競う競技もあります。(もちろんギネスブックに記録が載っています。 )あとジャグリングをしながら100メートル競争とか、ジャグリングマラソンとかちゃんとそういう大会もあるんですよ。

 教育としてのジャグリング

“ジャグリングではじめる驚異の能力開発”という本があるそうです。 “驚異”というほどの効果があるかどうかは知りませんが、たしかにジャグリングには人の能力を引き出す何かがあるかもしれません。自分が今までまったくできなかったことが、ある日できるようになる。 それは非常にうれしいものです。しかしそう言う瞬間は普段の生活の中でそう起こることではないでしょう。 しかしジャグリングを習得する過程というのはまさにそういう瞬間の連続であるといえます。 ときには全く進歩しなくて落ち込んでしまうこともありますが、地道に練習していれば必ずその瞬間にめぐり合えるのです。 それはあらゆる面で自分を勇気付けてくれるものですし、次の目標に挑戦する活力となるものです。 また自分が習得した技を他人の前で披露し大きな拍手をもらうことができれば、自信にもつながります。 欧米ではジャグリングを教育の一環として取り入れている学校もあるようです。

 学問としてのジャグリング

世の中にはジャグリングを学問として研究している人たちもいます。 ボールジャグリングのパターンを表現する数学的な方法を研究したり、ジャグリングのパターンをコンピューターグラフィックで再現するソフトを製作しているような人々です。 このようにジャグリングが数学的対象になるのは、ジャグリングのリズムや対称性が興味に足る美しさを秘めているからでしょう。ジャグリングへのこのようなアプローチは今まで誰も思いつかなかった新しいジャグリングパターンを考案するのに少なからず貢献しています。 ただ数学とは得てしてそういうものですが、理論というのは現実から離れて一人歩きするもので、20個ほどのボールをジャグリングする美しい方法を一生懸命探している数学者もいるようですが…。