
どんなに上達してもクラブを落としてしまうことはあります。しかしクラブを落としてしまってもパッシングをストップする必要はありません。パッシングのリズムを壊すことなく、落としたクラブを拾い、何事もなかったかのようにパターンを復元する事ができます。これをピックアップといいます。
| Index | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
|
| §4-1 | ギャップパターン(Gap Pattern) |
|---|
クラブを落とした時にパターンを崩さないために、5本のクラブでジャグリングを続ける方法を知っておく必要があります。あるジャグリングの基本パターンを本来より少ない本数でジャグリングするようなパターンのことを一般にギャップパターンと呼んでいます。ギャップとはパターンに空いた穴のことです。まずは6クラブパッシングのギャップパターンを見てみましょう。
あるカウントからクラブを1本落としてしまったとします。このとき5本のクラブのままパッシングを続けます。言ってみれば6クラブパッシングを1つ穴があいた状態でジャグリングする事になります。このようなパターンをギャップパターンといいます。これには次の3つの方法があります。特に方法1と2が重要です。
どちらか一方は3クラブカスケードをし、もう一方は2本のクラブを持ったまま何もせずに待っています。パスのタイミングで3本のクラブを持っているほうは2本のクラブを持っているほうにパスをしますが、2本のクラブを持っている人はパスをしません。このことにより2本のクラブを持っている人は3本のクラブをジャグリングし、もう一方は2本のクラブをもったまま何もしていない事になります。2人の役割が入れ替わることになります。このように2人に交互にジャグリングをしていない時間が生まれます。言ってみればパターンの穴を交互に渡しあっている事になります。
この方法ではパスされるクラブは常に1本だけです。
どちらか一方が3本のクラブをジャグリングし、もう一方が2本のクラブを持ったまま何もせずに待っているのは上の方法と同じです。次にパスのタイミングで双方が相手にパスを送ります。2本のクラブを持っている人は右手のクラブをパスしたら、すぐに左手のクラブを右手に渡します。そして空いた左手で相手からのパスを受けております。結果的にこの人は再び2本のクラブを持って相手のパスを待っている状態になります。一方3本のクラブをジャグリングしているほうは常に3クラブをジャグリングしている事になります。つまり3本のクラブをジャグリングしている人にとっては通常の6クラブのパッシングと全く同じようにパターンが続いていくわけです。
この方法ではパスされるクラブは常に2本です。
この方法落としたクラブがあたかもそこに本当は存在しているものだと仮定してパターンを続けていく方法です。つまり手にクラブがあるときは常にそれを投げ、手にあるべきクラブがない時はそれを投げたふりをするのです。アイデアは明快ですが慣れないとと少し難しいパターンです。
この3つのアプローチはいかなるカウントのパッシングのパターンにも有効です。
| §4-2 | ピックアップ(Pick Up) |
|---|
ピックアップは次のようにします。
6クラブ4カウントから1本クラブを自分が落としてしまい、その落としたクラブが自分が拾える場所にあると仮定しましょう。
このとき自分は2本のクラブを両手に持っているわけです。パターンを崩さないために4カウントのリズムを守って相手にパスを送りつづけます。結果的に相手側には常に3本のクラブがあり、自分は常に2本のクラブを持ってパスを待っている状態になるわけです。(これは方法2のギャップパターンです。)相手から見れば通常の6クラブをジャグリングしているのと全く同じです。
自分はジャグリングしていないわけですから落としたクラブの場所を確認する余裕は十分にあります。落としたクラブが自分の足元に来るようにゆっくりと移動します。このクラブは右手で拾うので、クラブが自分の右手にくるようにしたほうがいいでしょう。クラブが左側にある場合は足を使って自分の右側に持ってくることもできます。もちろんこの間も相手に常にパスを送りつづけます。カウントを頭の中で数えながらリズムを守りましょう。
クラブを拾うタイミングは相手にクラブをパスした直後です。この後次のパスまで3カウント分の余裕がありますから、その間に右手で落ちているクラブを拾い、右手に2本束にして持ちます。そして次のパスのタイミングで拾ったクラブを相手にパスするのです。(ファーストスタートの要領です。)これで6クラブのパターンが復元します。
もし落としたクラブが相手側にあり、相手が拾うほうが早そうな場合はパターンの穴を相手側に移してあげる必要があります。これは単に4カウントのパスのタイミングで自分はパスを投げずに、相手のパスを受け取ればいいのです。これで自分は3クラブをジャグリングし、相手は2本のクラブをもってパスを待っている状態になります。(これは方法1のギャップパターンです。)このあとは相手方が先に説明した方法でピックアップをすればいいのです。
2カウントからのピックアップは非常に難しいものです。パスを投げてから次のパスまでの間が1カウントしかないので、その間にクラブを拾わなければなりません。一旦リズムを4カウントに落としてからピックアップするほうが無難でしょう。
非常に効果的なピックアップは足を使ってクラブをパターンの中に入れてあげる方法です。これはショーの中で使えば、失敗を補って余りある効果があるでしょう。この方法についてはトリックのところで詳しく解説していくことにしましょう。
クラブのピックアップをマスターすればパッシングの楽しさは格段にアップします。クラブを落としてももはやパターンを止める必要はないからです。自分が止めたいと思うまでいつまでもクラブパッシングを続ける事ができるのです。またこれはショーの中でも重要な技術です。例え失敗してクラブを落としてしまっても、それを何事もなかったかのように拾いパターンを続ければお客さんは少なからず感動します。
| §4-3 | スピンの調整 |
|---|
これは少し上級者向けのテクニックです。
相手が失投をしてしまい、相手から届くクラブを上下さかさまに取ってしまうことは頻繁に起こります。そうなるとたいていパターンを続ける事ができなくなってしまうものです。しかしもしそんな状況になってもあわてずスピンを調整してあげる事でこのクラブを元通りの形に修復する事ができるのです。
やり方は簡単でクラブを逆向きにとってしまったらそれを自分の右手に投げる時に半回転余分に回転をつけて投げてあげるのです。つまり1.5回転のスピンをさせます。
1.5回転のスピンなんて微妙な調整はとてもできないと思うかもしれませんが、実はこのスピンはクラブジャグリングの上級者なら自然に身に付けてしまっているものなのです。1人でカスケードの練習をする時にわざと上下逆にクラブを取り、それをもとに戻すという練習をしてみましょう。この調整は思ったほど難しいものではありません。
ただこれはパッシングの中で行なうのはやはり少しの慣れが必要です。
