最初からたくさんのボールを使ったダイアグラムを見るのは大変ですから、最初は単純なものから始めましょう。1個ボールの簡単なジャグリング(?)のパターンを見ていきましょう。
まず気づくのがこのダイアグラムが等間隔の線で区切られていると言う事です。これがジャグリングの時間の単位、ビートを表しています。
図を見ながら一緒にジャグリングをしてみると状況がよく分かります。できればメトロノームを用意してください。大体の目安として普通に3ボールカスケードをしているときに両手がボールを投げる間隔が1ビートだと思っていいでしょう。個人差があるものですから、自分の都合のいいリズムを決めてメトロノームを動かします。用意はいいですか。
まず最初にダイアグラムのルールを説明しておきましょう。
図中の直線がボールの動きを表しています。ここで
それでは次のパターンに挑戦してみましょう。
まずこのパターンは3ビートの周期で繰り返されている事に注目です。1,2,3,1,2,3というリズム(ワルツですね)を頭の中に刻むといいでしょう。(メトロノームなら3回おきにチーンと音を鳴らせばいいのです。)
これはおなじみカスケードをボール1個で練習するときのパターンですね。
リズムにあわせて次のような動作になります。
ボールは右手から左手、左手から右手に弧を描いて往復します。簡単ですが、うまくリズムにあわせて行うのは大変かもしれません。最初はゆっくりのリズムで、なれてきたら徐々に速くしていきましょう。習得したらもう一度ダイアグラムを見てみてください。今やった事が感覚的にうまく図に表れているような気がしませんか?
それではこのパターンはどうでしょう。
前回と同じように3拍子のリズムです。
しかし今回は線が図を垂直に上下に動いています。これはボールを手から手へすばやく直線的に渡す投げ方です。ボールが空中に浮かんでいる時間はほとんどありません。ボールを受け取った手はボールをもったまま2拍の間休憩し、再びボールを反対の手に投げます。これの繰り返しです。
うまくできましたか。直線の傾きが急になればなるほど、ボールの滞空時間は短くなり(今の場合は滞空時間は0)、直線の傾きが緩やかになればなるほどボールの滞空時間は長くなります。つまり直線の傾きを見ればボールをどれくらいの高さで投げればよいかの目安になるということです。
もう1つの例を見てみましょう。
今度は白丸(ボールを投げる)から黒丸(ボールをキャッチする)に平行に線が延びていることに注目してください。これはボールを垂直に上に向かって投げる事を意味します。つまり投げたボールは同じ手でキャッチするという事になります。このパターンも3拍子です。1,2,3,1,2,3と数えながら行います。
最初の3拍子は垂直真上にボールを投げてキャッチし、次の3拍子は反対の手にボールを投げてキャッチします。実際にやってみてください。
最後のまとめとしてこれに挑戦してみましょう。
これは4拍子で1周期のパターンですから、1,2,3,4,1,2,3,4…と数えながら行います。
最初の3拍でボールを反対の手に緩やかに投げ、次の1拍でボールをすばやく反対側の手に渡します。ボールは同じ方向に円を描いて回っています。
だいぶなれてきたでしょう。リズムにあわせてボールを投げる間隔がつかめましたか。それとともにダイアグラムがボールの動きをよく表現している事も理解できたのではないでしょうか。
さて最後のパターンをもう一度見てみましょう。ボールが一方方向にくるくると回っています。ところでボールを持っていない方の手がまだまだ暇そうです。そこでその空いた手でもう1個のボールをジャグリングできないか考えてみましょう。先程の図を2つ用意してスタートをずらして(位相をずらすと言ったほうがわかりやすいでしょうか)ダイアグラム上で重ねてみましょう。
どうですか。見事にフィットしましたね。このパターンでは右手と左手が無駄なく動いています。同じ手に2つのボールが落ちてくる事もありません。つまりこのパターンはジャグリング可能なのです。ただし理論的にジャグリングが可能だと言う事と、実際にジャグリングできると言う事は別問題です。図をよく見ながらリズムにあわせてやってみてください。実際にはどのようなことをしているかというと1拍目に右手のボールを左手に緩やかに投げ、2拍目に左手のボールをすばやく右手に手渡すと言う事を繰り返すのです。実はこれは2ボールシャワーと呼ばれるパターンです。
図を見ると黒丸と白丸が交互に並んでいます。ボールを投げる事と取る事が等間隔で繰り返されているのです。また上と下では黒丸と白丸が1拍分ずれています。これは左手と右手が交互にボールを投げている事を意味しています。うまくリズムに合えば非常にやりやすいジャグリングであることが分かるでしょう。