
ジャグリングは投げることの方が重視され、ボールを取る行為は付随的なものと捕らえられがちです。しかしこの節ではボールを取る動作にスポットを当てましょう。
| Index | ||||||||
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| §5-0 | キャッチ、トラップ、プレイスメント |
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ボールを取ると一言でいってもその意味はいろいろあります。ボールを取る事の最も一般的な意味はボールを床に落とさないためであり、そして願わくば再び次のスローを行なう事ができるようにすることです。しかし場合によってはボールを取る事によってジャグリングパターンをストップさせたり、流れを一時的に中断したりすることもあるでしょう。
ボールを取る事は英語でキャッチ(Catch)といいます。キャッチは通常ジャグリングの流れの中で行なわれるもので、次にスロー(Throw)を伴います。キャッチのバリエーションとしてトラップ(Trap)とプレイスメント(Placement)があります。トラップ(Trap)とはボールをあごの下や、わきの下などに"はさんで"静止させることです。プレイスメント(Placement)は文字通りボールを膝やおでこや指先など体のあらゆる部分に"置いて"静止させる事を指します。トラップやプレイスメントは次にその場所からボールを投げる事を前提として行なわれるわけではなく、そこでパターンを休止させる意図で行なわれる事がほとんどです。
| §5-1 | キャッチのバリエーション |
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キャッチはボールが下に落ちようとするのを阻止するために行なわるものですから、通常手の平は上に向けます。しかしここで紹介するのは手の平を下に向けてボールをキャッチするトリックです。その手の動きがまるで猫やライオンが鋭い爪で何かをひっかいている動作に見えることからクローキャッチ(Claw Catch)と呼ばれます。(Clawとはひっかくという意味です。)
クローキャッチはあらゆるジャグリングパターンの基礎となる重要なトリックであるとともに、応用性も極めて広いものです(なぜならあらゆるパターンのおよそいかなるキャッチにおいてもこのトリックを適用する事ができるからです)。是非この機会に習得しましょう。
まず覚えておいて欲しいのが、ボールを上から取るためには当然手はボールが落ちるよりも速く動かなければならないということです。ですからこのキャッチは受動的なものでは全く無く、スローと同じく能動的な動作です。ボールを取りそこなうとキャッチするどころかボールを恐ろしい速さで床に叩きつけてしまう結果となるでしょう。
カスケードの中で1回だけこのキャッチを行ない、再びカスケードに戻ってみましょう。クローキャッチのコツはボールが落ちているところを取ろうとするのではなく、なるべくその軌道の頂点付近で取ろうとすることです。軌道の頂点付近ではボールの速度はもっとも遅くなるからです。右手でクローキャッチをしようとするなら、右手が前のボールを投げたらすぐに手の平を下に向け次のボールを取るべく待ち構えていなければなりません。
1回だけなら少しの練習でできるようになります。それができたら反対の手で行なったり、同じ手で連続的に繰り返したりしてみましょう。(トリックを発展させる公式を思い出してください。)
右手連続でこのキャッチを行なうと、ボールを投げる時も手の平を下に向けたままにしておかなければならないことに気付くと思います(そうしなければ次のキャッチが間に合いません)。この投げ方も慣れないと大変不自然に感じるものです。手で上からボールを引っ張り上げるような形になります。
両手連続でこのキャッチを行なうのはクローカスケード(Claw Cascade)と呼ばれるユニークなパターンです。これはカスケードを手の平をすべて下に向けた状態で行なうもので、通常のカスケードとは見た目が全く変わってしまいます。ここでのコツもボールを取るのは軌道の頂点付近であることです。頂点でキャッチされたボールはクローキャッチの付随的な動作で下に運ばれます。そしてその場所からボールは手の平を下に向けたまま上に投げられます。
慣れてきたら手の引っかく動作を強調しましょう。この動作をいかにきれいに見せるかがこのパターンの最大の鍵です。ちょうど犬が犬かきをしている仕草のようになります。
クローカスケードを横から見たときに円軌道を描くようにジャグリングすると大変美しいパターンができます。ボールを体から遠ざけるように投げ、クローキャッチで体に引き戻すようにするのです。ボールは正面から見たとき体の中心線に沿うように投げます。あたかも逃げていくボールを必死に食い止めているようなイメージになります。このジャグリングをしながら、前進していくとこの印象がいっそう強められます。
クローキャッチはおよそいかなるパターンにも応用する事ができます。チョップ、ミルズメスといったパターンをすべてクローキャッチで行なってみましょう。また4ボールファウンテンや5ボールカスケードをクローキャッチで行なう事も不可能ではありません。
クローカスケードをしたまま手を頭の上に上げていくとそのままオーバーザヘッド(Over the Head)に移行することができます。もちろん逆も可能です。クローカスケードはオーバーザヘッドと大変相性のいいトリックなのです。
同様にクローキャッチと相性がいいトリックとしてショルダースロー(Shoulder Throw)があります。クローキャッチしたボールを直接ショルダースローで投げる事ができます。これはスムーズで自然な流れを作ります。かなり難しいですが、クローカスケードからすべてのボールを連続でショルダースローで投げるパターンも考えられます。
カスケードから突然1個のボールが高く上がります。そのボールをクローキャッチですばやく引き戻し、何事も無かったかのようにカスケードを続けます。うまく行なうと逃げようとしたボールをあわてて連れ戻したような印象を与えます。きれいに見せるためには高く投げる1個のボール以外はすべて今までのカスケードと同じ高さ、同じリズムで投げるようにしなければなりません。
ペンギンキャッチは手を体の外側に返した不自然な状態でボールをキャッチするトリックです。両手を体の両側にぴったりとつけ、手の平を外側に向けてみましょう。その体勢で手首を90度曲げます。まるでペンギンが手をぴょんと伸ばして立っているように見えるでしょう?これがペンギンキャッチのポジションです。
ペンギンキャッチは難しいトリックの1つです。というのも日常生活でこのような体勢で物を掴むという事はまずありえないからです。このトリックを練習する時は手首のストレッチを十分に行い、慣れない動きで手を痛めないように注意しましょう。
まずは1個のボールで練習しましょう。右手をペンギンキャッチの姿勢で固定させます。左手からボールを投げ、そのボールを右手でキャッチしてみましょう。というより左手のボールを右手の手の中に入るようにうまく投げてあげると言ったほうが適切かもしれません。なぜなら右手はこの状態でほとんど動く事はできないからです。
よくしてしまうのが、右肩を突き出して無理矢理ボールを取りにいってしまうという間違いです。ペンギンキャッチではキャッチする方の手は手首と腕の最小限の動きしか行なってはいけません。もしボールが取れないようなときは肩を突き出すのではなく、体全体が動きましょう。なにより左手が的確なスローをしてあげる事が大前提なのです。左手から投げるボールは肩の前をかするくらいの軌道で投げると、うまくボールが右手の中に入ってきます。
もちろんこの練習は反対のサイドでも行ないます。
次にこれをカスケードの中からまずは1回だけ投げてみましょう。右手は前のボールを投げたらすぐにペンギンキャッチの姿勢をとります。左手のボールをうまく投げる事が最も重要な事です。ペンギンキャッチでボールをキャッチしたら、すかさず手を内側に返し、通常のカスケードの投げ方を行ないます。繰り返しますが、無理矢理右肩を突き出したり、半身になったりしてボールを取ってはいけません。体は常に正面を向けておきましょう。間違ったやり方でも成功したように感じるのですが、これではトリックを左右に発展させていく事ができません(さらに悪い事に間違ったやり方は手をつってしまう事があります)。
されここからはお馴染みのトリックをパターンにしていく過程です。反対の手で、同じ手で連続で、同じボールで左右交互にといろいろなバリエーションで練習しましょう。
左右連続でペンギンキャッチを行なうと、手が左右に交互にひねられるような滑稽なそぶりになります。このパターンをペンギン(Pengin)といいます。名前も見た目も大変可愛らしいジャグリングです。
ペンギンキャッチも(多少の制約はあるかもしれませんが)あらゆるパターンのキャッチに適用する事ができます。例えば1アップ2アップで両端に上がったボールを両手で同時にペンギンキャッチで掴んでみるのはどうでしょうか。
ペンギンキャッチとボディースローを組み合わせてみましょう。ペンギンキャッチでつかんだボールを直接ショルダースローやバッククロスで投げてみましょう。逆にバッククロスやショルダースローで投げたボールをペンギンキャッチでつかんでみましょう。
コントーションとペンギンキャッチを組み合わせてみましょう。これはさらなるコントーションとなります。例えば体の横でジャグリングしながら外側の手はペンギンキャッチを連続的に行なってみるのはいかがでしょう。
これはそれほどお目にかかることはないキャッチです。アイデアは単純明快で手の平ではなく、手の甲でボールを受け取るというものです。指を外に若干そらしながら手をピンと伸ばし、指のつけねの辺りでボールをキャッチします。ボールを掴むために指を外側に曲げることはできませんから(もしできる人がいれば非常にラッキーな人です)、手のクッションを十分に使って飛んでくるボールの勢いを吸収してあげる必要があります。キャッチしたボールは当然この状態のままで投げます。
カスケードから右手で単発的にバックハンドキャッチを行なってみましょう。うまくなったら今度は連続的に行ないます。両手がすべてバックハンドキャッチをしながらカスケードをするというパターンも考えられます。(ただ僕はこれをやっている人を今までに見たことはありません。)
バックハンドキャッチより簡単なバリエーションとして指をじゃんけんのチョキの形に伸ばし、人差し指と中指の間でボールをキャッチする事もできます。これはフォークキャッチ(Fork Catch)と呼ばれています。これに関してはプレイスメントのところで紹介します。
そのほかにも人間がボールをキャッチできる場所はいろいろあるでしょう。但しキャッチしたボールは次に投げられなければならないことも忘れてはなりません。バックハンドキャッチと同じことを足の甲や、肘で行なってみましょう。あるいは裸足になって、足の指先でボールをキャッチすることもできるかもしれません。
| §5-2 | プレイスメントのバリエーション |
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プレイスメントは投げられているボールをキャッチし、体のいろいろな部分で静止させる事です(少なくともここではそういう意味で使います)。今までとは違って静止させる事が目的ですので、直後にスローを伴いません。これはパターンの流れの中の小休止であり、見ている人の印象に残るところです。
プレイスメントを成功させるにはまず何はともあれ、その場所でボールを静止させたまま維持できるようにしなければなりません。これはある意味バランスの問題です。
しかしプレイスメントにとって最も重要なのはボールを止める瞬間です。動いているものが物にあたるとその反作用として必ず逆向きの力が生じます。つまり物は常に跳ね返ろうとするのです。動いているものを静止させるにはこの反作用をできるかぎり殺さなければならないのです。物理学の法則によれば、同じ運動量を持った物体なら、接触している時間が長ければ長いほど、反作用の力は小さくなります。動いている物体に長い時間接しているためには接触面を物体の進む方行に移動させればいいのです。
ややこしいですか?この理論を一言でいいましょう。「クッションを使え」ということです。
上から落ちてくる物体の勢いを殺すには物体に接触しながら手(もしくは体の部分)を下向きに動かします。これがいわゆるクッションで、これによって物体に勢いは殺されるのです。この動作はあらゆるプレイスメントの基本です。
なおこれから解説するトリックは跳ねるボールよりもビーンバッグのように跳ねないボールの方がはるかにやりやすいものです(なぜならそれ自身がクッションの役割をしているからです)。ですから最初はやわらかいボールを使って練習する事をお勧めします。
これはバックハンドキャッチの一種です。手をじゃんけんのチョキの形にします。人差し指と中指を伸ばし、他の指は曲げます。この人差し指と中指の間でボールをキャッチするのがフォークキャッチです。
まずこの場所でボールを静止させて見ましょう。ボールが安定して静止する場所を見つけてください。それはたいてい指と指の付け根の辺りです。それができたらボールを投げて、この場所でボールをキャッチして見ましょう。うまくボールは静止しますか?膝を意識的に使って十分にボールの勢いを殺してみてください。練習として左右の手で1個のボールをキャッチボールしてみましょう。もちろんフォークキャッチを使ってです。
このフォークキャッチは手の中にボールを握った状態でも行なう事ができます。親指、薬指、小指が手の中のボールを保持し、人差し指と中指にもう1つのボールをキャッチします。
ここで次のようなボールの入れ替えを練習してみましょう。これはフォークカスケードというパターンにつながるトレーニングです。
膝を十分に使って手に保持されている2つのボールを空中に投げます。指先にあったボールと手に握られていたボールが空中に一直線に並ぶ瞬間ができます。
ここで上のボール(さきほどまで指先にあったもの)を右手で上からつかみます。これは前の項で登場したクローキャッチです。
すかさずボールを持った右手は指を伸ばして、下のボールをフォークキャッチします。これで上下のボールはポジションを替えたわけです。
難しいですが、なかなか面白い遊びです。誰が最初にできるか競ってみてください。
カスケードからフォークキャッチでパターンを止めてみましょう。やり方は簡単です。右手でボールを投げるかわりに、右手のボールを握って指を伸ばし、飛んでくるボールをフォークキャッチするのです。
しばらくパターンをストップしたら指先のボールを左に向かって投げ、カスケードを復活させます。
同様のことを左手でも行なってみましょう。
フォークキャッチでボールを止めている時間を短くしていくとどうなるでしょう。これはキャッチというより指先で飛んでくるボールを跳ね上げているようなトリックです。これは次の章(ボディーバウンス)で紹介するフリックオフ(Flick Off)というトリックになります。
これは左右連続でこのトリックを行なうパターンです。今右手がフォークキャッチのポジションで2つのボールを保持しているとします。左手はボールを持って手の平を上に向けています。
ここで右手は次のような動きをします。腕全体の動きでこの2つのボールを空中に投げます。これは"ボールの入れ替え"で行なったトレーニングと同様です。ただし指の上のボールは真上に飛び、右手の中のボールは左側に飛んでいきます。右手は手の平を上に向け、先ほどまで指先あったボールをつかみます(クローキャッチではありません)。左手は手の甲を上に向け飛んできたボールをフォークキャッチします。
これを左右連続で繰り返します。1回ごとにパターンがストップし、左右交互に手がひっくり返ります。
動きを覚えるまで、しばらく混乱がつきまとうかもしれませんが、一旦覚えてしまう実はとても簡単なムーブです。しかも簡単でいてとてもコミカルで印象に残るジャグリングパターンです。是非レパートリーに入れてみてください。
多くのジャグラーがパターンのフィニッシュに用いている印象的なトリックです。首の後ろをすぼめ、その位置でボールをキャッチして静止させます。やってみると想像するほど難しいトリックではありません。
上半身を前に倒し、首を後方にすぼめます。さらに両手を左右に伸ばしてみましょう。このとき首の後ろにポケットができるのが分かるでしょうか。この場所がネックキャッチを行なう場所で、今の体勢がネックキャッチの基本的な姿勢です。
1個のボールで練習しましょう。ボールを軽く真上に投げます(後方に投げるのではなく真上に投げるのです)。このボールが頭を上に向けたときに自分のおでこめがけて落ちてくるようにしましょう。おでこに直撃する最後の瞬間に体を曲げ、先ほどのネックキャッチの姿勢をとります。もし動作が適切ならボールは先ほどの首のうしろのポケットに収まり、静止するはずです。この体を倒す動作がボールの勢いを殺します。
とにかく何度も繰り返して感覚をつかみましょう。体全体でボールに十分なクッションを与えることが大切です。ボールがすっぽりとポケットにおさまった瞬間はとても気持ちがいいものです。ボールが首の隙間から転がっていく人は腕をグライダーの翼のように大げさに突き出してみるといいでしょう。これはかっこいい決めポーズにもなります(うまくいけばですが・・・)。慣れれば腕を広げなくてもネックキャッチをすることができるようになります。
これができたら3ボールカスケードからネックキャッチをやって見ましょう。
ネックキャッチをした状態から頭を使ってボールを跳ね上げ、再びカスケードに戻る方法です。
ネックキャッチの状態から頭を下げます。ボールがゆっくり後頭部を転がり始めたのを感じたら、するどく頭を跳ね上げてみましょう。もし動作が的確ならボールは真上に飛んでいきます。
この動作は僕にピンボールのアームを思い出させます。まずアームを上げた状態でボールを静止させます。そしてアームを下ろし、ボールをゆっくりと滑らせます。ボールがアームの中央付近にきたらすばやくアームを跳ね上げ、ボールを思った方向に飛ばすのです。アームを上げるタイミングがまずいとボールは情けなく失速するか、中央の穴から下に落ちていきます。このタイミングはネックキャッチの時も同様です。
ボールを真上に飛ばすまでには、実際少しの訓練が必要です。何度も挑戦して頭を跳ね上げるタイミングをつかんでください。うまくボールを飛ばす事ができたら、そのボールをキャッチしてカスケードを復元させましょう。
上級者は跳ね上げたボールを再びネックキャッチで取る事もできます。
背中をボールを転がして復元する方法もあります。これに関しては「§7 ロール」を参照してください。
これはカスケードからすべてのボールをネックキャッチするというユニークなパターンです。
カスケードから右手でボールを軽く投げ上げ、ネックキャッチします。
次に先ほどと同様に左手でボールを軽く投げ、同時に体を起こし始めます。首のボールは背中を転がっていき、空になった左手でキャッチされます(§7 ロールを参照)。
飛んでくるボールを再びネックキャッチします。
これを続けると上半身がひょこひょこと上下運動します。やるたびに1歩ずつ前に進んでいくと面白い動きになります。
ボールを足の指先でキャッチして、静止させる方法です。この場所でボールを保持するだけでも極めて繊細なバランス感覚が必要です。その上、手から足までの落差は大きいので足で十分にクッションを利かせてボールの勢いを殺してあげなければなりません。
あなたが台所でうっかり卵を手から滑らせてしまったとしましょう。そのときとっさに足でこの卵を受け取ろうとします。さあどうしますか。まず足を高く上げ、卵に対してなるべく衝撃がかからないように落下にあわせて足をくっと下げるはずです。そう、フットキャッチはこの感覚です。
もちろん卵ではなく、やわらかいビーンバッグで練習しましょう。熟練したジャグラーは硬いバウンスボールでさえ、足の指先でぴたりと静止させる事ができます。
さらにフットキャッチをしたボールをカスケードに戻す事も簡単です。
これも上級者向けのキャッチです。飛んでくるボールをおでこで静止させます。高度なバランス感覚が必要です。
まずおでこで物を止める事を覚える必要があります。まず額を上に向けましょう。額の面が完全に水平になるようにします。ここにビーンバッグのようなやわらかいボールをのせてみます。うまく静止する場所を注意深く探しましょう。静止したらその状態を保ってみましょう。手を動かしたり、歩き回ったりしてもボールを落とさないようにします。
あとはボールを投げてそこで静止させる練習です。あなたの努力に任せましょう。
両手でこめかみを押させてみてください。動脈が脈を打っているのを感じる事ができる部分です。その下に突き出した骨がありますね。このへこんでいる部分でボールを静止させる事ができます。もちろんこのとき頭は横に倒されています。
フォアヘッドキャッチのポジションからボールをこめかみの部分に転がして静止させる(またはその逆をする)ヘッドロールという技術があります。大変難しいトリックです。(§7ロール参照)
この場所でボールを止める事ができるのは比較的よく知られています(が正式な名称は聞いたことがありません)。腕をピンと伸ばした状態にすると、肘の内側にかすかにくぼみができます。この部分にボールを静止させるのです。初めて挑戦した時はとてもそんなことはできそうにないように思えますが、トレーニングを積めば比較的すぐにできるようになります。さらにトレーニングを積めば投げたボールをこの場所でキャッチする事もできるようになります。
この状態から肘を軽く曲げ、すばやく伸ばすとボールが高く跳ね上げられます。これを取ってカスケードに戻りましょう。
そのほかにもプレイスメントのアイデアはたくさんあります。
などさまざまな可能性を試してみましょう。
| §5-3 | トラップのバリエーション |
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トラップはボールを体のいろいろな部分ではさむ技術です。トラップのいいところは一旦はさんでしまったらその状態を保持するのにはほとんどテクニックはいらないところです。またトラップをやめるのも単にはさんでいる力を緩めてあげるだけです。下にいくつか紹介しましょう。
ボールをあごと体の間ではさむものです。やってみればおそらくすぐにできるでしょう。
カスケードを行ないます。右手のボールを投げる代わりに、あごの下にはさんで見ましょう。両手はボールをキャッチしたまま静止します。これはコミカルな(あるいは間抜けな)静止状態です。両方の手に持ったボールを目に当ててすこしおどけて見せましょう(観客が苦笑するポイントです)。
カスケードを再開するには右手のボールを投げ、その手であごの下のボールを取りにいけばいいのです。またはあごの力を緩めてボールを落下させる事でカスケードをスタートさせる事もできます。
首をかしげるようにしてボールをあごと肩の間にはさむ方法もあります。この方法で連続的にチントラップを続ける事ができます。練習する時はまず首の柔軟体操から始めましょう。
まずボールを投げてそれをチントラップでキャッチする練習をします。このとき右手で投げたボールは左肩とあごでキャッチし、左手で投げたボールは右肩とあごでキャッチします。(ボールがクロスする事に注意しましょう。)タイミングが非常に大切です。
これを連続で行ないます。まず右のチントラップをしている状態で両手にボールを持っているとします。
右手からボールを投げ、これを左側でキャッチするためにに首を左に傾けます。必然的に右側にはさまれていたボールはその場所から滑り落ちます。これを右手でキャッチします。最終的には最初の状態と左右が逆になっています。
これを繰り返すのです。
つまりはわきの下にボールをはさむトリックです。チントラップとほとんど同じです。しかしこのトリックを連続で繰り返すと大変面白いパターンができます。しかもやり方を聞いたらおそらく次の瞬間にはできてしまうような簡単なジャグリングです。
これは連続的なアームトラップです。両方のわきの下にボールをはさみ、右手にボールを持ちます。
右手のボールを左わきの下にはさみにいきます(ボールを投げるのではなく、直接はさみにいくのです)。左手はわきを大きく広げます。すると当然左わきのボールは重力に従って自由落下を始めます。このボールを内側に曲げた左手の平でキャッチします。続いて左わきで最初のボールをはさみます。これで最初の状態と左右逆になったのです。あとはこれを左右交互に繰り返します。
なぜこのパターンがオランウータンと呼ばれるのかはもうお分かりですよね。連続的に行なうとまるでオランウータンがいかつい肩を大きく震わせて歩いているかのように見えます。その仕草を強調しながらやって見ましょう。
これはその名のとおり口でボールをはさむというものです。
カスケードから、ボールを投げる代わりに口にボールをくわえさせて、パターンをストップします。口の力を緩め、ボールを落下させてカスケードを復元します。
連続的にこのトリックを行なうのも面白いでしょう。
ボールをお尻の方から又の付け根の部分にはさむトリックです。
カスケードからこのトリックを行いパターンを止めてみましょう。何気なく見ていた客はボールが突然消えてしまうのでビックリしましょう。次の瞬間、股を大きく広げて見せるのです。何が起こるかはもうお分かりですね。少々下品ですが観客は大爆笑します。(ただし場所は選びましょうね。)
他のアイデアを書いておきましょう。
などなど、いろいろ自分で試してみましょう。
