
4つのボールを使った基本パターンであるファウンテンを解説します。ファウンテンはカスケードとは全く違ったパターンです。
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| §3-0 | イントロダクション |
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ジャグリングを始めたばかりの人にとって4つのボールをジャグリングしたいという願望は常にあるようです。3つのボールをジャグリングできる友達はそこそこいるかも知れませんが、4つのボールをジャグリングできる人なんて周りを見渡してもおそらく誰もいないでしょう。だからこのパターンができるようになればたくさんの人が目を丸くしてあなたを見るでしょう。
なぜ4つのボールをジャグリングできる人がいないのか。その理由は、誰もその正しいやり方を知らないからです。4つのボールを"間違ったやり方"でジャグリングするのはとても難しい事です。しかし4ボールジャグリングを"正しいやり方"でジャグリングするのは実はとても簡単なのです。これはジャグラーが一般の人に隠そうとしている大きな秘密の1つです。今日はその秘密をこっそり教えましょう。
4ボールファウンテンは左右の手で独立して2イン1ハンドをやっているのに過ぎません。
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| 図1 |
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「そんなのいんちきだ!」というかもしれません。しかしこれはいんちきを教えているのでも、初心者のための簡単な方法を教えているのでもありません。紛れもなく4ボールファウンテンの"正しいやり方”なのです。
不思議な事ですが、実際の4ボールファウンテンを見てもこの事実に気づく事はほとんどありません。たとえあなたがあらかじめこの秘密を知っていたとしても、見た目にはボールが左右に飛び交っているように錯覚してしまうでしょう。その理由は2つの手が単に2イン1ハンドを独立してジャグリングしているだけでなく、2イン1ハンドを交互に投げているからなのです。
つまりカスケードの時にみた
という3つのルールは4ボールファウンテンにもすべて当てはめる事ができます。 4ボールファウンテンが4つのボールの"正しいやり方"であることはこのことからも理解できるでしょう。
4ボールファウンテンは習得するのには普通の人が考えるほど多くの期間はかかりません。3ボールカスケードができるようになった人なら、あと1ヶ月もあれば4つのボールをマスターできるでしょう。その練習のほとんどは2イン1ハンドの練習に費やされる事になります。2イン1ハンドを安定させる事は他の多くの3ボールのトリックの習得にも極めて大切な事です。したがって4ボールファウンテンだけに絞って練習するのではなく、他の3ボールのトリック(とくに2イン1ハンドを使うもの)と一緒に練習していくのが効果的なトレーニングとなるでしょう。
| §3-1 | 2イン1ハンドのトレーニング |
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4ボールファウンテンのトレーニングは安定した2イン1ハンドを左右の手でジャグリングできるようにすることから始まります。
基本的な練習方法については2イン1ハンドの項目を見てください。
これからは特に以下のことに注意してください。
この2つを正確にやろうと思うだけでもかなり大変です。右手と左手は同等の動きができなければなりませんし、少なくとも2イン1ハンドをしながらあちこちをうろつきまわる徘徊癖は直すようにしなければなりません。
左右の手で2イン1ハンドがある程度安定して(一定の位置で)できるようになったら、今度は次のようなトレーニングをします。これは右の2イン1ハンドは体の右側で、左の2イン1ハンドは体の左側で行なうためのものです。このようなことは普通に2イン1ハンドをする時は意識していないことです。通常は体の中央付近でボールを投げたり、取ったりするほうがやりやすいからです。しかし4つのボールをジャグリングする時に両手が同時に中央でジャグリングすればたちまち衝突が起こってしまいます。1つのスペースを2つに分割してお互いが共存しなければいけないのです。
ドアを見つけましょう。このドアを開き、ドアが体の中央に来るようにします。このドアが右手と左手を仕切る壁です。まず右手に2つのボールを持ち、右手で2イン1ハンドをやってみましょう。最初は恐ろしくやりにくく感じるはずです。ボールが徐々にドアに近寄っていき、すぐにボールを投げるスペースがなくなってしまいます。ボールがドアに並行して投げられてしまっているからです。ボールはドアから遠ざかるように投げなければなりません。普段はこのことをあまり意識していませんが、これはそのことを意識するためのトレーニングです。
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| 図2 |
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もちろん同様のことを反対の手でも行ないましょう。
これが安定してできるようになれば4ボールファウンテンの部品は揃いました。あとはこれを同時に行なうだけのことです。
| §3-2 | 4ボールファウンテン |
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おのおのの手で安定した2イン1ハンドができるようになりました。次にもう1つ大切な練習があります。4ボールファウンテンは右手と左手が独立して2イン1ハンドをするパターンなのですが、右手と左手が好き勝手にジャグリングをしているわけではありません。そうです、右手左手は均等の間隔でボールを投げなければならないのです。
これは意外に大変なことです。もし左右のリズムが違えば次第に4ボールファウンテン全体のリズムが壊れてきます。例えて言うならば左右の車輪の大きさが違う自動車を運転しているようなものです。
とりあえず4ボールファウンテンの最初の4投を投げてみることにしましょう。4つのボールを手に持ち、全てのボールを投げ上げ、全てのボールをキャッチします。これを4ボールフラッシュと呼んでいます。フラッシュは基本パターンの核となる単位で、何個のボールを使う基本パターンの練習もまずはこのフラッシュから始まります。
4つのボールを右手に2つ、左手に2つ持ちます。
そこから右、左、右、左と4つのボールを交互に2イン1ハンドの投げ方で投げ、全てのボールをキャッチしてストップします。どうですか?
とくにリズムを意識してください。 投げる間隔、キャッチする間隔が同じですか。ボールを投げる高さは同じですか。カスケードと同様空中に2つの点をイメージし、ボールがそこを通るようにしましょう。
さて4ボールフラッシュができれば、もう4ボールファウンテンまでの過程には1本のまっすぐな道があるだけです。あとは少しずつ回数を増やしていきましょう。5キャッチ、10キャッチと安定してボールを投げられる回数を徐々に増やしていきます。
3ボールカスケードで遭遇したのと同じ問題がここでも出てくるはずです。とくに4ボールファウンテンは左右の手が独立しているため、
左右のバランスが崩れてくる
という独特の問題が生じてきます。3ボールカスケードの場合は左右の投げ方が均等でなければパターンは続きませんが、4ボールファウンテンの場合は困ったことにパターンは続いてしまうのです。ひどい場合は気づいたら左右の手が同時にボールを投げているなんてことがよく起こります。もし4ボールファウンテンをしていて、左右のバランスが崩れてきたなと感じたら、すぐにその段階でパターンをストップしましょう。間違ったパターンを続けても、それは"間違いを練習している"ことになってしまい、かえって逆効果になってしまいます。パターンを正しく続ける事ができる回数を徐々に増やしていきましょう。
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| 図3 |
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力を抜いてリラックスすることが何より大切な事です。不自然なボールの動きのほとんどの原因は体に力が入りすぎていることによるものです。練習に疲れたら休憩をいれることも忘れないようにしましょう。
一旦パターンが見え始めるとあとは面白いように回数が伸びてきます。面白い事に安定し始めるとやっている本人さえもこれが2イン1ハンドを組み合わせたパターンだということを意識しなくなります。それはあなたの中に4ボールファウンテンというパターンのイメージが定着した瞬間です。
まずは20回、次は100回を目指してみましょう。それを超えたら後は何回でも好きなだけ続けてください。
| §3-3 | シンクロナイズドファウンテン |
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さてファウンテンのもう1つのバリエーションを紹介しておきましょう。これは左右の手が同時にボールを投げるバリエーションです。
ファウンテンは2つの手が独立していますから、右手と左手のリズムはいかようにも変える事ができます。ファウンテンを2つの手が交互にボールを投げる代わりに、2つの手が同時にボールを投げるスタイルでやって見ましょう。左右のボールが同時に内側から外側に投げられます。このスタイルのことをシンクロナイズドファウンテン(略してシンクロファウンテン)と呼びます。すこしリズムを変えるだけで見た目は全く変わってしまいます。
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| 図4 |
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2つのボールを同時にキャッチするのが最初は難しく感じますが、慣れてくると通常のスタイルより簡単だと感じる人が多いようです。余談ですがファウンテン(噴水)という名称はこちらのパターンのほうがぴったりくるような気がします。
このスタイルはさまざまな4ボールのトリックに応用されるものです。
ファウンテンからシンクロナイズドファウンテンに移行する方法を考えましょう。1つ考えられる方法は次第に左右の投げるリズムを徐々に変えることで、ファウンテンからシンクロへパターンを変化させる方法です。ただこれはあまり見た目に美しいとはいえません。
もっと鮮やかな方法は一方の手からボールを1投だけ少し高め(4ボールの高さのさらに2倍程度)に投げる事です。そのまま4ボールファウンテンを続けると、不思議な事にあっという間にシンクロのパターンに移行してしまうのです。見た目にもやっている感覚からも非常に面白い方法です。
この逆も全く同じ方法で移行することが可能です。
