back
ボールジャグリング教本 第1章 ジャグリングの基本パターン

2007.5 Juggling教本を大幅にリニューアルいたしました。
こちらは旧版になりますので、最新版は以下のページを参照してください。
Juggling 教本

|NEXT>>|

§0 基本パターンの解説

具体的な練習法を見ていく前に、もう少しジャグリングの基本を勉強しておきましょう。ボールジャグリングを練習するのにボールがどのように動いているのかをしらないのでは困ります。ここでは皆さんがこれからボールジャグリングの世界の扉を開く前に、あらかじめ知っておいて欲しい事柄を書いておきました。いろいろな個数のボールをジャグリングする基本的な方法、ジャグリングをする上で覚えておくと便利な専門的な用語について説明します。
Index
§0-0基本パターン
§0-13つのボールの基本パターン
§0-24つのボールの基本パターン
§0-35つ(以上)のボールの基本パターン
§0-4カスケードとファウンテン
§0-5スローとキャッチ
§0-6基本パターンの特徴
§0-7基本パターンの練習法


§0-0基本パターン

ボールジャグリングのやり方は非常にたくさんあります。たった3つのボールのお手玉にそれほど多くのパターンがあるなんて信じられないかもしれませんが、それはこの教本の目次にさっと目を通すだけですぐに納得していただけることでしょう。

しかしその多くのパターンも実はいくつかの基本的なパターンを組み立てる事によって作られています。これをこの教本では基本パターンと呼んでいます。何をするにもまずは基本が大切、これらのパターンをざっと整理してみる事にしましょう。

トップに戻る

§0-13つのボールの基本パターン

■3ボールカスケード

ボールジャグリングは3つのボールから始まります。ですから3つのボールの基本パターンである3ボールカスケードはあらゆるジャグリングの基本中の基本、あらゆるジャグリングのルーツをたどっていくと、全てはこの3ボールカスケードにたどり着くといわれています。それくらい大切なパターンなのです。

ボールジャグリングを志す人は、まず何を置いてもこの3ボールカスケードを習得しなければなりません。ボールジャグリングの初心者は最初の数週間はこのパターンを練習する事に費やされる事になるでしょう。すべてのジャグラーが通るジャグリングの登竜門です。

この教本でもこの3ボールの解説に多くのページを割いています。

3ボールカスケード
図1

このパターンは右手から投げるボールと左手から投げるボールが中央で交差して、左右対称な8の字型の軌道を描いています。西洋のお手玉ではこのような基本パターンのことをカスケード(Cascade)といいます。カスケードというのは日本語で小さな滝の事を意味しています。ボールが流れるように滑らかに動く様子を水の動きに例えているのです。

実は日本のお手玉の世界では3つボールの基本はこのカスケードではありません。日本のおばあちゃんがやっているお手玉は下の絵のように3つのボールを一方方向に回転させます。

図2

これは西洋のジャグリングの世界ではシャワー(Shower)と呼ばれているものです。3つのボールのシャワーですから3ボールシャワーと呼ばれています。

慣れてしまえばシャワーよりもカスケードの方が簡単で自然なジャグリングパターンです。ですから西洋のジャグリングの世界ではシャワーは基本パターンではなくトリック(Trick)と呼ばれています。このように国によってジャグリングの基本スタイルが違うのは興味深い事です。この教本でもジャグリングの歴史にならい、カスケードを基本パターンとし、シャワーはトリックとみなす事にします。

■2イン1ハンド(Two in One Hand)

これは片手で2つのボールをジャグリングするパターンです。英語では2イン1ハンド(Two in One Hand)と呼ばれています。ボールを体の内側から外側に回転しています。3つのボールのジャグリングではありあませんが、あらゆるジャグリングの基本になるものです。

図2

トップに戻る

§0-24つのボールの基本パターン

4つのボールをジャグリングする基本形は3つのボールとは全く違います。その違いを見てみましょう。

■4ボールファウンテン

4つのボールの基本パターンは下のようなものです。

図4

まず気づくのは右手と左手のボールが中央で交差していないということです。4ボールの基本パターンは2つの手が独立に2イン1ハンドをジャグリングしているパターンに過ぎないのです。かなりジャグリングを見たことがある人でもこのことを知らない人は結構多いようです。見た目にはボールがクロスしているように錯覚してしまいます。

このようにボールの軌道がクロスしない基本パターンの事をファウンテン(Foutain)と呼んでいます。日本語にすると噴水という意味です。カスケードと同じくこれもボールの動きを水の流れに例えているわけです。

このパターンを習得するのは実は思っているほど難しい事ではありません。3ボールカスケードを習得した人であれば、2,3週間で4つのボールのジャグリングを習得できるようです。

トップに戻る

§0-35つ(以上の)ボールの基本パターン

5つ以上のボールがジャグリングされるのを目にする事はめったにありません。実際に見たことがある人でも、宙を舞う多くのボールに翻弄され、その軌道がどうなっているのかは全くわからないはずです。しかし下の絵を見ればボールがどんなに増えても、ボールは非常に規則正しい軌道を描いている事が分かります。すぐに1つの法則に気付くでしょう。

■5ボールカスケード

5つのボールのパターンは下のようなものです。

図5

軌道をよく見ると3ボールの時と同じく、右手から投げたボールと、左手から投げたボールが中央でクロスし、大きな8の字型を描いている事がわかります。ですからこのパターンもカスケード(Cascade)と呼ばれる基本パターンです。

これは3ボールカスケードや4ボールファウンテンに比べてはるかに難しいパターンです。その習得には多くの時間を要するでしょう。それだけにこのパターンを習得する事は多くのジャグラーの夢でもあります。

■6ボールファウンテン

6個ボールの基本パターンは6ボールファウンテンです。このパターンは軌道が交差せず、右手と左手が独立に3つのボールをジャグリングしています。

図6

■7ボールカスケード

7個のボールの基本パターンは7ボールカスケードです。このパターンは軌道が中央で交差しています。

図7

トップに戻る

§0-4カスケードとファウンテン

いろいろな数のボールの基本パターンを見てきましたが、基本パターンにはカスケード(Cascade)と呼ばれるものとファウンテン(Fountain)と呼ばれるものがあることに気づきます。この違いは軌道が中央でクロスするか、クロスしないかにあります。3,5,7…といった奇数個のボールのパターンは軌道が中央でクロスするのでカスケードと呼ばれ、4,6…といった偶数のパターンは軌道が中央でクロスしないためファウンテンと呼ばれているのです。

図7

トップに戻る

§0-5スローとキャッチ

ジャグリングの基本的な動作はボールを取る事と投げる事がです。ボールを取る事をキャッチ(Catch)、投げる事をスロー(Throw)といいます。

カスケードのように右手から左手、左手から右手というように反対の手にボールを投げる投げ方のことをクロススロー(Cross Throw)と呼ぶことがあります。この投げ方ではボールが体の中央をクロスするからです。それに対してファウンテンのように右手から右手、左手から左手と同じ手にボールを投げる投げ方のことをセルフスロー(Self Throw)と呼びます。この投げ方は手から垂直上(幾分外側)の方向に投げられます。このクロスとセルフという2つの用語はよく使うので覚えておきましょう。

尚ボールを落とす事をドロップ(Drop)といいます。

トップに戻る

§0-6基本パターンの特徴

カスケードやファウンテンがジャグリングの基本と呼ばれているのは次のような性質を持っているからです。

  • 左右の手が等間隔に交互にボールを投げる。
  • ボールは同じ高さに投げられ、軌道は左右対称である。
  • ボールは体の外側でキャッチされ、内側から投げられる。

これらの性質はどれも人間が本能的に自然と思える動作です。またすべての基本パターンが左右対称であることにも注目してください。基本パターンは最もジャグリングしやすいパターンであると同時に、幾何学的な美しさも兼ね備えています。

例えばシャワーというパターンは左手と右手のボールを投げる高さが違い、左右非対称なパターンなので上の3つの条件を満たしていません。シャワーがジャグリングの世界では基本パターンとはみなされないのはそういう事情があるからです。

当然のことですがボールの数が多ければ多いほどボールを投げる高さは高くなっていきます。またボールを投げるリズムも少し早くなります。そのためボールの数が1つ増えるだけでも難しさは飛躍的に高くなるのです。

トップに戻る

§0-7基本パターンの練習法

左右対称に練習する

基本パターンの練習でもっとも大切な事は左右均等に練習する事です。なぜなら基本パターンとは必ず左右の手が同じ役割をするからです。人間には右利き、左利きといった得意な方の手があるので、どうしても自分の得意な手に偏って練習をやってしまいがちです。これはジャグリングの上達には好ましい事ではありません。右で練習した事はそのすぐ後に左手で同じ回数だけ練習する癖をつけましょう。そもそも新しい動作を学ぶわけですから、右でも左でも難しさは変わらないはずです。

習得にかかる日数

数が増えるたびにその難しさは飛躍的に大きくなります。3ボールカスケードなら2,3週間、4ボールファウンテンならさらに1ヶ月、5ボールカスケードなら1年、というように習得にかかる日数は加速的に増えていきます。ボールの数を徐々に増やしていく段階で、一般的にカスケードの習得には時間がかかり、ファウンテンの習得は比較的簡単だといわれています。例えば4ボールファウンテンは3ボールカスケードが安定してできる人ならそれほど時間はかかりません。

さて一通りジャグリングの基本パターンを見てきました。もしあなたがまったくのジャグリングの初心者ならすぐに次の項、3ボールカスケードの練習に進みましょう!

トップに戻る
|NEXT>>|

ボールジャグリング教本 第1章 ジャグリングの基本パターン
back