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ジャグリング道具の解説

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Toss Juggling

ビーンバッグ / ボール / クラブ / トーチ / ナイフ / リング

物を空中に投げてお手玉をする、このようなジャグリングの形態ををトスジャグリング(Toss Juggling) といいます。 最も一般的で、なおかつ最もバリエーションの幅が広いジャグリングの分野といえるでしょう。 3個の物体を使うのが基本になります。使う道具にもさまざまな種類があります。 すべての物体は形状からボール、クラブ、リングのいずれかに分類されます。 この3つは投げ方、受け取り方、空中での振舞いなどあらゆる点で少しずつ違いがあります。 しかしこの3つの物体でジャグリングすることが可能なら、原理的にどんな物体でもジャグリングすることが可能だということです。

ボール(Balls)

ジャグリングといったらやはりこれ。 ボールを使ったジャグリングは最も基本的で初心者が最初にジャグリングを練習するのに最も適した道具です。 それだけに多くの種類がありますから用途に合わせて使い分けましょう。 ジャグラーのカバンの中には数10個のボールが入っていることもざらにありますよ。

 ビーンバッグ(BeanBag)

beanbag ビーンバッグはその名の通り中に豆がいっぱい詰まった皮の袋。 (本当は鳥の餌らしいですが…)日本で言えばお手玉(オジャミ)に相当するものでしょうかね。 表面は4枚の合成繊維でできていて柔らかく、手触りもいいものです。 初心者から上級者まで多くの人に愛されている道具です。

なぜそれほどまでのステータスをこの道具が得ているか、それはこの道具が持っている非常にありがたい性質にあります。 そうそれは“落ちても跳ねない、転がらない”という性質。 ジャグリングを少しでも試みたことがある人なら誰でも分かるでしょうが、悲しいかな、ジャグラー(特に初心者)の練習ではボールを投げていることより落としていることの方が遥かに多いのです。 そのたびごとにあちこちに飛び跳ねたボールを拾いまわっているのは本当に筆舌に尽くしがたい苦労があるわけなのです。 はい。

もちろんそのありがたい性質が逆に欠点でもあります。 柔らかいので空中を飛ぶとき変形し軌道が安定しなかったり、うまく手にフィットしなかったりもします。

ビーンバッグには多くの種類、色があります。

これは他人の持っているものといっしょになったとき(ジャグリングの集まりではよくあることです)、自分のビーンバッグを区別するのに役立ちます。 とにかく長く付き合うものです。自分の好みに合った色を選びましょうね。


 ボール(Balls)

ball

ボールの特徴は落ちたら跳ねること。上で書いたようにそれは練習する上では大きな欠点ですが、そのボールのバウンスをうまく生かしてバウンシングジャグリング(Bouncing Juggling) という新しい分野を開拓することができます。 バウンシングに使われるボールのことを特にバウンシングボール といいます。 もちろんビーンバッグでできることはすべてボールを使って行うことができます。 ボールは軌道が安定し、形が崩れないことから見た目もきれいです。 また適度な重さがあるため、手にもよくフィットします。 ですからある程度練習してうまくなったらボールの方がジャグリングはやりやすく感じるものです。

ボールには多くの種類があります。 安価で簡単に手に入ることからも初心者がよく使うのがラクロスボールです。 これはジャグリングショップではなくてもスポーツ用品店で購入することができます。 テニスボールは大きさは手ごろですがジャグリングするのには少し軽すぎます。

最も高価なボールは恐らくシリコンボールといわれるボールです。 その表面の滑らかさ、見た目の美しさ、そしてバウンスのよさは第一級品です。 また汚れや傷がつきにくいという利点も持っています。 唯一の欠点を挙げるなら値段が高すぎること。 驚くなかれたった1個のボールを買うだけで5000円近くもするのです。 一度買ってしまえば、ほとんど永久的に使えるという点ではお得なのかもしれませんが…。

なにはともあれ最初のうちはもっと安いボールで練習することをお勧めします。 なぜって、シリコンボールで練習しているうちにボールが飛び散って何個かをなくしてしまうという笑えない悲劇は毎年のように繰り返されているのですから…。

クラブ(Clubs)

クラブはこん棒という意味です。見かけはボーリングのピンのようなものです。ボールと並んでメジャーなジャグリング道具でしょう。 ジャグリングをする上でボールと大きく違うところはクラブは回転させなければならないということです。ボールと違ってクラブには取っての部分(ハンドル)があります。道具によってはこの部分でつかまないと(容易に想像がつく通り)大変なことになってしまいます。

 クラブ(Clubs)

club これがいわゆる一般的なクラブ。 自作もできないことはないでしょうがやはり市販品を買うのが最善の選択でしょう。

いくつかの種類があり、種類によって微妙に重心の位置などが違うようです。

どれから始めたほうがいいというのは一概には言えません。 一番最初に練習を始めたクラブをずっと使うのがいいのでしょう。 大きく分けてヨーロピアンタイプのクラブとアメリカンタイプのクラブがあります。 ヨーロピアンタイプの方が細身で日本では最も一般的に使われているようです。 逆にアメリカンタイプは見栄えはしますが、頭が太く空中でぶつかりやすくなります。 ヨーロピアンタイプのクラブの中にもDube,TodSmithなどのメーカーがあり、微妙に太さや重心がことなるようですが、これは完全に好みの問題でしょう。

 トーチ(Torches)

torch

クラブの先に火をつけるもので、想像どおり非常に危険なジャグリング道具です。 クラブが完全に安定してできるようにならない限りやるべきではありません。 しかし一方うまく演じれば大変美しくインパクトの強いジャグリング道具であることは確かです。 ジャグリングするときに火が風を切る豪快な音も印象的です。 多くのジャグラーがショーの最後をトーチジャグリングで締めくくっています。

難易度はクラブとはさほど変わりませんが、最初に試みる人が誰しも感じるのは火が自分の顔のすぐ前までくる恐怖感です。 トーチをマスターするためにはまずこの恐怖感を乗り越えなければなりません。 実際、火の側をつかんでしまったとしてもすぐに離せば大きな怪我につながることはありません。 そう言う意味では安全なのですが、だからといって安易な気持ちで取り組むべきではありません。 見ている人に飛んでいったり、何かに引火するという可能性もありますし、なによりトーチジャグリングを失敗しているのを見るほど客の幻想を打ち砕いてしまうものはないからです。

 ナイフ(Knives)

knife

見た通りナイフです。 見た目にたがわず、あらゆるジャグリング道具の中で最も危険な道具であると思います。 もちろんジャグリングで使う道具ですからそれなりの配慮はなされていますが、それでもかなりの重さがあるのでまともにあたれば指の先を切る威力は持っています。 また自分以上に回りの人が危険ですから、練習するときは周りに十分注意し、周囲の人にも声をかけましょう。 ある程度の緊張感を持って行えば失敗しても大怪我につながることはめったにありませんので必要以上に怖がることはないでしょうが、やはりクラブが安定してできるようにならないうちは挑戦するのは無謀というものです。

ショーで使うには大変効果的な道具です。 その危なさは誰もが納得するものだからです。 簡単なジャグリングをするだけで大きな拍手をもらうことができます。 それゆえに絶対に失敗してはいけません。 だってナイフの先をつかんだのに平気で先を続けられたら幻滅でしょう…。

リング(Rings)

 リング

ring ボール、クラブに並ぶ3つ目のトスジャグリングの道具がリングです。 プラスチック製か、ゴム製のものが多いです。

リングの最大の利点は投げたときにぶつかりにくいこと。 原理的には最も多くの個数をジャグリングすることが可能な道具です。 また横から見ると面積が大きくなるので、見た目にも非常に鮮やかです。 しかし、その独特の形状から慣れなければ非常に扱いにくい道具であることも確かです。 キャッチするときに指の付け根を強く打つため、初めのうちはテーピングで手を保護して練習したほうがいいでしょう。 また最大の欠点は風の影響を受けやすいことです。そのためか大道芸ではあまりお目にかかれません。

ジャグリングショーのフィナーレにたくさんのリングを空中に投げ上げ、最後にすべてのリングを頭にかぶせてフィニッシュ! それは、それはかっこいいものなのです。